9/25 おまけ 午前二時、カサノバ踊る少女。 下
2003年10月5日彼女にかけた三度目の電話
「ごめん、寝てた?」
「今から寝ようと思ってたところ。どうしたの?」
「スピーカーに食われそうになった。」
「なにそれ。」
「そういう夢見た。」
断片的に彼女の言葉を思い出す。
「今日の声、ずいぶん落ち着いてるね。」
「そう?いつも通りだけど」
「でも、それがホントのミホな気がする。実はけっこう策略家でしょ。」
「秘密。ちょっとだけ見せてあげてもいいけど(笑)」
でも、彼女は本当は自分をさらけ出したいんだと思う。
「エロいね(笑)」
「まあ、今まで自分の考えた通りになってきたけど。」
「今、知ってるのは二人のミホで、あと二人くらい居ると思うんだけど。」
「うん、友達と遊ぶときとか、すごいテンション高い時とかあるよ。見たら引くと思う。」
「やっぱり?ミホって単純そうに見えるけど、実はけっこう複雑だから。」
「それ、言われたことある。」
「誰に?」
「中学の時の塾の先生、大学生。」
「ふーん、どんな人?」
「冷静で、客観的に物事見れる人。」
「男友達なんだ。」
「うん。この前遊んだらすごい楽しかった。」
「何して遊んだの?」
「私の誕生日で、友達の家で塾の友達のみんなに祝ってもらった。」
「じゃあ実はもう17歳か。お姉さんじゃん。」
「うん。実はね。でね、そのあと近くの公園で友達、みんなで少しお酒呑んで、花火してたんだけど、すごく楽しかった。」
「この時期に花火?」
「夏休みの話。花火しながら色々した。」
「色々ね。」
「うん、色々(笑)」
「エロいね」
「へへ」
その時、携帯の充電が切れる警告音がなる。
「ごめん、携帯切れる。」
その後、すぐに携帯の電源が切れた。
僕は彼女の声がグラデーションのように変わっていくのがなんだかステキに思えた。
いい夢を見れるだろうと思えて、なんだか夜が暖かかった。
BGM:Fantastic Plastic Machine - Why Not?
「ごめん、寝てた?」
「今から寝ようと思ってたところ。どうしたの?」
「スピーカーに食われそうになった。」
「なにそれ。」
「そういう夢見た。」
断片的に彼女の言葉を思い出す。
「今日の声、ずいぶん落ち着いてるね。」
「そう?いつも通りだけど」
「でも、それがホントのミホな気がする。実はけっこう策略家でしょ。」
「秘密。ちょっとだけ見せてあげてもいいけど(笑)」
でも、彼女は本当は自分をさらけ出したいんだと思う。
「エロいね(笑)」
「まあ、今まで自分の考えた通りになってきたけど。」
「今、知ってるのは二人のミホで、あと二人くらい居ると思うんだけど。」
「うん、友達と遊ぶときとか、すごいテンション高い時とかあるよ。見たら引くと思う。」
「やっぱり?ミホって単純そうに見えるけど、実はけっこう複雑だから。」
「それ、言われたことある。」
「誰に?」
「中学の時の塾の先生、大学生。」
「ふーん、どんな人?」
「冷静で、客観的に物事見れる人。」
「男友達なんだ。」
「うん。この前遊んだらすごい楽しかった。」
「何して遊んだの?」
「私の誕生日で、友達の家で塾の友達のみんなに祝ってもらった。」
「じゃあ実はもう17歳か。お姉さんじゃん。」
「うん。実はね。でね、そのあと近くの公園で友達、みんなで少しお酒呑んで、花火してたんだけど、すごく楽しかった。」
「この時期に花火?」
「夏休みの話。花火しながら色々した。」
「色々ね。」
「うん、色々(笑)」
「エロいね」
「へへ」
その時、携帯の充電が切れる警告音がなる。
「ごめん、携帯切れる。」
その後、すぐに携帯の電源が切れた。
僕は彼女の声がグラデーションのように変わっていくのがなんだかステキに思えた。
いい夢を見れるだろうと思えて、なんだか夜が暖かかった。
BGM:Fantastic Plastic Machine - Why Not?
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